天使の声を…

｢……………っ｣


アリアが手をあてた途端、一瞬にして目の前が真っ暗になった。










―何が起きたんだ？！―



暗闇の中でアイレンは自分の体がゆっくりと回転してるようなそんな感覚になった。


｢…うわ！！｣


突然放り投げられたと思ったら、すぐにアイレンは地面に転がり落ちる。


｢いたた…ん？なんだここ…大聖堂？｣


アイレンは大きな大聖堂の近くにいた。


あたりを見ると何人もの人が皆嬉しそうな顔で話し合ってる。


｢聞いて下さい、ついに聖術師が誕生したんですって｣


｢やっと世界が救われますね｣


たまたまアイレンの近くで話し合っていた女性二人が、そのようなことを言っていた。


―聖術師？ユリナのことか？―



｢確か名前がユリナだそうよ、今この大聖堂で誕生の式をやってるわ｣


―誕生の式？―


アイレンはそこの二人に聞いてみることにした。