天使の声を…
「そうなの?じゃあそこに行きましょ、さ、アイレン立って」


ユリナはアイレンに手を差し出す。


「ガキじゃあるまいし、ひとりで立てる!!」


「そ、ならいいけどね、ニコラ、場所教えて」


「はいはい♪」


「あ!ちょっと待てよ!」









「ここだよ」


ニコラが案内した洞窟は薄暗く、外から見た感じどこまでも続いてそうな洞窟だ。



「おい…ここ大丈夫か?」


アイレンは心配そうにニコラを見る。


「大丈夫だよ、橋が通れない時とかここ利用するから」



「そうか…」


「さ、行こう」


ニコラが先頭に立ち、3人は洞窟に入っていく。




しかし




「うわ!!」


突然アイレンが叫ぶ。



「どうしたの?アイレン…」


「なんか…足元に水が…」



「水?…」



よく見るとアイレンの前には大量の水がものすごい勢いで流れている。


「ニコラ…こうゆう時ってどうするの」


「いや…いつもはこんなんじゃないんだけど…」


「…これじゃあ通れないわね…流されちゃうわ」


「きっと近くの川からこの水が伝わってるんだね…川のどこかに穴があいて、そこからこの中に流れてきてるのか…」



「どうすんだよ、ニコラ」


「この水の流れの上流に行けばいい…遠回りになるけど道はあるよ」


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