天使の声を…



ドサッ



アリアはアイレンの目の前でゆっくりと倒れた


「アリア…」


「アリア!なんで…どうして」


近くにいたニコラがアリアを仰向けにし、術をかけようとする。


「どけ」


「え?」


そこにいたのは先程のアリアのように、よろめきながらも立つウィダルの姿が…


「ウィダル…」


ウィダルはアリアを抱き上げるとアイレン達を見てこう言った。


「俺は今からフューティスに行き、この魔界を地下深くに沈めなければならない…」


「ウィダル?どうして…そんなことをするには…大量の聖力が必要なのよ…あなたの聖力すべて使うことになっちゃうわ…」


リナールが言うとウィダルは彼女を見て



「今まで俺がしてきたことは決して許されることではない…このようなことになって当然だ」

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