天使の声を…
「アリア……そうだな…お前の言う通り…俺も逝くよ…お前のところに…」


ウィダルもアリアを抱きながら目を閉じた。






そしてふたりの体は少しずつ空へと上昇していった。






ふたりを包む光とともに…









「光がおさまった…」


ニコラが言うとほかの皆はゆっくりと目を開ける。


「…ウィダルとアリアは…?」


リナールは先程までふたりのいた所まで走り、辺りを見回す。





しかし、もうふたりはどこにもいない。




「…っいやぁぁぁぁぁぁ!!」


リナールは悲しみのあまり泣き叫ぶ。



アイレン達はそんな彼女を見ていられなかった。


「いや…っウィダル…どうしてよ…っアリアも…っどうしてふたりだけで逝っちゃうの?私も…連れて行ってよ…どうして私を置いていくのよぉ!!」

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