天使の声を…

「どうして…っ」


リナールの涙がウィダルのいた所に落ちたその時






フワッ





突然柔らかい光の粒がリナール、アイレン達を包みこむように舞う。


「雪?」


「いや…そんなんじゃない…これは…ウィダルとアリアだな」


「綺麗…です」


「…ウィダルさんが…」




アイレンはリナールの隣まで歩き、言う。


「リナールさん…ウィダルとアリアはせめてリナールさんだけは生きてて欲しいと思ってるみたいだよ」


「……………っ」


リナールは溢れる涙をこらえながら落ちてくる光を見ていた。







「ウィダル……アリア…」






リナールは光がおさまるまで降り注ぐ光のぬくもりを感じていた。


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