天使の声を…
しかも、その魔物の爪は大きく、鋭い。



「もしかして…こいつが…この洞窟を…?」


「とにかく!やるしかねえだろ!」



アイレンは剣を引き、魔物に向かって走る。


しかし魔物の体は大きい。

少し体を振るだけでアイレンは大きく吹っ飛んでしまう。


「アイレン!!」


「ユリナ!ヤツはあたし達が攻撃して弱まった時にあんたの術で倒そう!」


「分かったわ」



「じゃあ行ってくるから!」


アイレンとニコラが戦っている間にユリナは呪文を唱える。


「……地上を揺るがす我が力……炎の槍となり今ここに現れろ…」


ユリナは杖を上げる。


すると呪文のとおりに炎に包まれた槍が出て、魔物を攻撃する。


「ウォォォォォォ!」


「これでおわりだ!」


ニコラが小刀を投げる。


そして、魔物は倒れた。






「終わったね…こいつの爪で洞窟の中を穴だらけにしたんだねきっと」


「そうだな…そろそろ行こう」


「うん…」



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