天使の声を…
「……ニコラ!しばらく見ない間にこんなに綺麗になって!ウエストのくびれもよくなったんじゃないか?お?胸も前より大きくなってんじゃ…げふぅ!」


ミリーと別れた後、すぐにニコラのもとへとやって来るエーゼルをニコラは勢い良く蹴り飛ばす。



「なんであんたは変わってないのさ!いい加減その性格治せよ!」


「いたた…別にいいじゃんかよ…そんなの俺の好きだろ?」


エーゼルはよろよろと立ち上がるとニコラの隣にいたユリナが目に入る。



「お?そこのお嬢さん、今俺のお屋敷でお休みませんか?」


エーゼルはどこからか出したバラをユリナに差し出すように彼女の前に立つ。


「ふざけるな!」


ニコラはエーゼルの頭を叩く。


「アイレン、ユリナ、遅れたけどこいつはエーゼル・チェルト、見てのとおり、かなーりの女好きだ」


「…そ、そうなの」


「まあ入りな、こいつも一緒だけど」


「なんだよこいつって」


「黙れ!」




エーゼルはニコラに引きずられるように屋敷に入っていく。



「なんなんだ?あいつ」


「…まあ…入りましょ」


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