天使の声を…
「アイレンが行きたがってるみたいだから、お願い!エーゼル、アイレンと散歩してきてくれないかな?」

ユリナが手を合わせてエーゼルに言う。


「…まあ…ユリナのお願いなら…」


「ありがとう」









「今日は天気がいいなぁ…日焼けだけはしたくないぜ…」


「なあなあエーゼル!見たことない食べ物がある!」

面倒そうに町を歩くエーゼルとは逆にアイレンは子供のように町を走り回る。


「…やれやれ…」


「ねえエーゼル、あの店は?」


アイレンはある店を指さしながらエーゼルの服の袖を引っ張る。


「え〜?あれは雑貨屋だ…女がよく行く店だ……ったくどんな生活してんだよお前は…雑貨屋とか知らないなんて…アイレン?」


気がつくとアイレンは隣にいなく、雑貨屋に向かって歩いていた。


「バカ!何してんだ!」


エーゼルはアイレンのもとへ歩き出す。



「なあエーゼル、ユリナ達に何か買っていこうよ」


雑貨屋の中でアイレンはエーゼルに言う。


「何買うんだよ…ユリナとかの好きなもの知ってんのか?」


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