天使の声を…
「知らない、でも何かしら買ってけば喜んでくれるかと…」


「そうか〜?ま、いいんじゃねえか?あんま高くねえもの、買っていくか、俺はニコラに買うから、お前はユリナに買いな」


「ああ」








買い物を済ませ、店を出ると奥の広場に人が集まっている。


「なんだ?」



「あんた達知らないのかい?今からあそこで公開処刑が行われるんだよ」


たまたまふたりの前を通りかかった女性が言う。


「マジかよ…行くぞアイレン!もしかしたら…奴かもしれない!」


「……奴?」









広場には18歳位の女性が処刑台に昇ろうとしていた。


「なんで…こんなこと?」


「アイレン…?アイレン!」

「ユリナ!」


そこにはユリナとニコラもいた。


「どうして突然処刑に?!」

「多分…あいつのせいだ」


「あいつ?」


ニコラもエーゼルと似たようなことを口にしていた。



「来たぞ!ダーキャスだ!」

「…ダーキャス?」



そこにやってきたのは30歳位の鎧を着た男。


見た感じいい奴には見えない。

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