天使の声を…

｢ハハ…この俺の誘いを断りやがって…そんな奴…死ぬしかほかないわ！｣



｢断っただけで処刑？おかしくないか？別に自分が嫌だったら断るだろ？｣


｢なんだと？｣


アイレンの言葉にダーキャスは反応する。


｢なんだって？お前…この女はな！両親がいない奴なんだ、そんな奴を俺の組織で引き取ってやるって言ったら断ったんだ｣


｢当たり前よ！あんたの所に引き取られるなんて、死ぬのと一緒よ！｣


｢なんだとぉ？｣


処刑台で女はダーキャスに言う。


｢そうだよ、あの人は別に引き取ってもらわなくてもいいならそれでいいじゃんか！自分に合わせないからって殺すのは絶対おかしい！｣


｢んだとぉ？！｣


｢すみません！この子……ダーキャス様のことまだ知らないもんで…こんなことを…｣


エーゼルがアイレンの口をふさぎながらダーキャスに頭を下げる。


｢なんでだよ！！しかもニコラ達も言ってたじゃんかよ！嫌そうなことでダーキャスって奴のことをなんだかんだ言ってたのに！｣