天使の声を…



「いたた…」


アイレンは牢屋の中で目を覚ました。


「みんなは?………ユリナ?」


アイレンは辺りを見回す。


しかし何もない。


「なんにもねぇじゃんかよ…あ…これで…」


アイレンは自分の剣を檻に向かって横に切りつける。

すると…


「やった!これで行ける!」









「ほかの人は…どこに行ったんだ?」


見ると牢屋に入っている人間は全然いない…。


「おーいアイレン」


「ん?…エーゼル」



アイレンはさっきと同じ方法でエーゼルを助ける。


「助かった…ありがとう」


「ユリナとニコラは?」


「さぁ…多分別の牢屋にいると…」


「…そっか……ミカは?!もしかしたらダーキャスに見つかって…」


「バカ!縁起でもないこと言うな!!…あんなかわいい子、何かあったら…!」


―…なんだこいつ…―


「ほら!行くぞアイレン!男だらけの状況から抜け出すぞ!早く誰でもいいから女を助けるんだ!」


「は…はぁ…」


―どんだけ女好きなんだよ…―

< 47 / 213 >

この作品をシェア

pagetop