天使の声を…
「いたた…」
アイレンは牢屋の中で目を覚ました。
「みんなは?………ユリナ?」
アイレンは辺りを見回す。
しかし何もない。
「なんにもねぇじゃんかよ…あ…これで…」
アイレンは自分の剣を檻に向かって横に切りつける。
すると…
「やった!これで行ける!」
「ほかの人は…どこに行ったんだ?」
見ると牢屋に入っている人間は全然いない…。
「おーいアイレン」
「ん?…エーゼル」
アイレンはさっきと同じ方法でエーゼルを助ける。
「助かった…ありがとう」
「ユリナとニコラは?」
「さぁ…多分別の牢屋にいると…」
「…そっか……ミカは?!もしかしたらダーキャスに見つかって…」
「バカ!縁起でもないこと言うな!!…あんなかわいい子、何かあったら…!」
―…なんだこいつ…―
「ほら!行くぞアイレン!男だらけの状況から抜け出すぞ!早く誰でもいいから女を助けるんだ!」
「は…はぁ…」
―どんだけ女好きなんだよ…―