天使の声を…
「やるか…」


「ダメ!彼と戦うなんて!死にに行くことと同じよ!」


「ミカ…」


アイレンはミカを見ると一度目を瞑り、もう一度彼女を見る。


「でも今はこいつを倒すしかないよ、これからのミラトのためにも…戦わないと」


アイレンはそう言うと背中から羽を出した。


「天使…?」


ミカは口に両手を当て、アイレンを見る。


「なんと…お前が天使の羽を持つ者か……ちょうどいい…お前も今殺し、魔王様の餌にしてやる!」







ダーキャスは剣を引き抜くと、アイレンを目掛けて攻撃してくる。


「うわ!あぶね!」


なんとか羽で飛び、ダーキャスの攻撃は防げたが、彼は剣を両手で持ち、呪文を唱えた。



「アイレン!よけろ!」


エーゼルがアイレンに叫ぶが、遅かった。


突然アイレンの体に酷い痛みを感じ、アイレンは床に倒れる。


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