天使の声を…
ミカがダーキャスを睨み付けると…


「残酷だと?魔王様の野望をこうやってなくそうとするお前達の方が残酷だ」


「うるさい!とにかく…アイレンを返して!!」


ユリナが杖を持ってダーキャスに向かって走る。


「…………っ」


ユリナがダーキャスを杖で叩くと、彼はピタリと止まり、アイレンのまわりの黒い空間もなくなった。


「アイレン…大丈夫か?!」

「…あ…ああ…」


「……少々油断したな…だが次は必ずお前達を倒してやる…」


ダーキャスはそう言うとだんだん透けていき、消えていく。


「あ!待て!」


アイレンが彼に手を伸ばすが、彼は消えてもういない。


「逃がしたか…」











「ありがとう…多分もうあいつはミラトには来ないはず…たとえ来たとしても、町の人みんなで奴を追い出すし…」


アイレン達はミラトに戻り、ミカの家で一晩過ごした。


「本当に…大丈夫なのか?」

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