天使の声を…

アイレン達は野宿した場所から少し離れた平地にいた。



｢…にしても何にもない…ユリナ、本当にこれでフューティスにたどり着けるのか？｣


｢大丈夫よ…地図ではここを通るよう書いてあるから…｣




｢その旅、今終わらせてやってもいいわよ｣


｢え？｣


｢誰だ？！｣


すると地面が盛り上がり、そこからひとりの女が出てきた。


｢な…何こいつ…足が根っこみたいになってる｣


その女は膝から下が根っこのように木が絡みあったような感じになっていた。


｢化け物？！｣


｢化け物だなんて…失礼ね…私はメギャンヌっていう名前がちゃんとあるのよ…それより、アイレン・フェスト！私はお前を消滅させるためにきた…魔王様のために｣


｢また魔王の手先か？！｣