天使の声を…

｢…なぁんてね｣


｢え？！｣


メギャンヌが立ちあがると同時に檻の周りに巨大な根が次々と出てき、檻全体を持ち上げる。


｢げぇ！！こいつ…こんなことできんのかよ！｣


｢ふふ…これ位…余裕よ……これからが勝負よ！｣


｢うそ…この人…膝から下が本当に根っこなんだわ｣


｢面倒な奴だな…｣


アイレンがメギャンヌに攻撃しようとするが、彼女はすぐさまアイレンをふりはらう。


｢うわ！｣


｢ふん…そんな力で私を倒せるとでも思ってたの？バカね…｣


｢許せない！｣


ユリナが術を発動するが、メギャンヌの術の方が発動が早い。ユリナはすぐに吹き飛ぶ。


｢いやぁ！！｣


｢このまま死ねばいいのに…｣


メギャンヌはユリナの方を向くと…



ザシュッ！


｢…っな！｣


振り向くとニコラが小刀を持ち、構えていた。


｢ふたりには指一本触れさせないから｣