天使の声を…
ランが叫ぶが、遅かった。


エーゼルの体は一瞬にして石化してしまう。


「ちょっと!エーゼル何やってんの!!ったく…ラン…これ…どうすりゃいい?」


ニコラが石のエーゼルを叩く。


「こうします…」


ランはバッグから何か液体が入ったビンを取りだし、エーゼルにかける。


「…ぶわ!!何が起きたんだ?!」


その液体をかけた途端、エーゼルは元の姿に戻る。


「溶けかけのジムロに触れると石化してしまうんですよ、ですから…」


「てめぇ!それは前もって言えよ!」


「何行ってんの!あんたがこんなことしなけりゃ済むことなのに!このバカ!!」


ニコラは腰に手をあてる。


「喧嘩してる暇ありません…ここには…まだたくさんのジムロが潜んでいるから…」


ランは家の影に隠れながら少しずつ進む。


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