薔薇
薔薇
「青飴~っ」
「ほへっ?」
私の名前は“青未”今返事をしたのが私の妹“青飴”
青飴と私は双子だっ
顔もそっくりな双子、だからたまに間違えられたりする。
「灰くんとはどうなった?」
「うーん?仲良しだよっ」
灰くん....。灰くんっ
私の大好きな人の名前、
灰くんは一ヶ月前、私の妹青飴と付き合ってしまった。
その日から青飴が憎くてゆるせない、
憎い憎い憎い
私の大好きだった、大好きだった、大好きだった、
灰くんを悪魔の魔法で自分のものにしやがってッ
「そっか~!青飴はいいなぁ....私と違って」
「ほへっ?最後になんか言った?」
私に微笑むその顔その顔その顔、その顔が私が大嫌いだった。
「いや...なんでもないっ」
「そっかぁ~」
灰くんは悪くない、この女が悪いんだ、コイツが悪い
「家帰ろうか?」
「うんっ」
私は、ある計画を企んでいた。
「それでどうなったの?」
「灰くんが、わたしを抱っこしてくれたんだぁ~」
お前さえ射なければ、射なかったら、
今頃灰くんと付き合うのは私だった。私私だったんだ。
「灰くんとデートするのっ!」
「そっかぁ」
灰くん灰くん灰くんうるさいんだよッ!
「日曜日の1時から公園でッ」
灰くんと付き合うようになってからいつもいつもコレっ
灰くんがね?灰くんがさぁ~?うざいったらうざいッ
「どこ行こうかなぁ~」
私の私の私の灰くんを返せっ
「家付いたよっ!今日はお母さんいないんだっけ?」
そう今日は両親はいない