コバルトブルーの恋
一目惚れ
「ごめん、俺…那狩さんの事が好きになった。だから、お前とは付き合えない。」
これは、前の彼氏に言われた言葉。
私の好きになった人や、付き合った人は
全員馮ちゃんの事が好きになる。
学校中の男も、隣の学校の男も馮ちゃんが好き。
皆、馮ちゃんの事が好き。
前の彼氏にふられた頃、…冬だったかな。
まだ、私が中1で髪が短かった時のこと。
「ごめん、エリカごめん。」
彼氏にふられた。
理由は、馮ちゃんの事が好きになったから。
私、小学校の頃は結構もてた。
私がにこっと笑えば、野球バカでもサッカーバカでも私の事が好きになった。
馮ちゃんに負けた事が悔しいけど仕方がないと思う。
男だったら、絶対好きになるもん。
目がくりっとしてて、まつげがぐりんとしてて…ふわふわしてて…お花畑にいそうな
ふわふわお姫様だから。
私も初めて見たときは、目を疑った。
え、こんなかわいい子がいるのか!?って。
自己紹介の時震えた声で
「那狩馮で、です。よ、よごしこおでがいちます。」
噛み噛みで(笑)
「あの、け、消しゴムかしてくだ…ちゃい。」
「へ?」
「すいません、また噛んじゃいました。」
ほっぺがピンク色でとってもかわいかった。
「はい」
と私が消しゴムを差し出すと…
「ありがとございますっっ!」
ってとっても嬉しそうに笑って…。
そんな、笑顔にやられてしまった。
「馮ちゃん、私エリカっていうの。」
「よろしくお願いします。エリカ…さん?」
「笑、さんって。ちゃんでいいよ?」
「エリカちゃん、…よろしくお願いします。」
ぅわー、可愛い。
その後色々と話して、一番の友達になった。