キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
「・・・俺さ。婚約者がいたんだ。その人は、
とても純粋で明るく優しいお嬢様だった。」
淡々と話始める麻乃雲君。
「でも、その人はある日突然姿を消した。
その人のお父様にその事を告げられた時は
とてもショックだったよ。
自分が嫌われているんじゃないか…って。」
寂しそうな表情に、変わるのが分かった。
相当、その人の事
愛してたんだなぁ~。
「実際に話したことはないんだ。
会ったことも・・・ただ写真で顔を見て。」