キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




「君が、麻乃雲財閥のご子息である
麻乃雲玲斗君かね?」

「あ、はい。もしかしてあなた様は・・・」

「覚えていてくれたのかい?」

そう言ってクスクスと笑う
さっき翔お父様と挨拶していた人。
この人 が・・・

「お久しぶりです。刹神 悠貴様。」

浅く頭を下げる麻乃雲君の背中に
未だに隠れている私。

私ったら、とことんついてない。
あの日からそうだった。
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