キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




私は俯いた。

最悪だ。最低だ。
どうしてこんな人が私の・・・
私の“父親”なの?

「彼は、そう、望んでいる。
藍羅……君の答えは?」

私はグッと唇を噛み締めた。
そんなの・・・

「そんなの、答えは決まってます!
私は何度同じ事を言われようと
私の意思は変わりません!」

いつの間にか瞳から流れる涙さえも
忘れているかのよう、私は思い切り反対した。
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