キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




「お前に、拒否権はないぞ?」

「拒否権が、ないのなら
最初から聴かないでください!
それに、貴方に私の人生
勝手に決めてもらいたくもありません!

どうして?
どうして、貴方が私の父親なの!?
どうして、いつも私の自由を奪うの!?
例え何があっても私は・・・
私の答えは決して変わりません!
私は、この世で一番の愁也しか愛せない!」

そう強く言い放った。
もう帰ろう。そう思って私は
早足でテラスから中に戻ろうとすると
素早く左手首をあっさに掴まれた。

「離して!」

そう抵抗しても男女の差は歴然。
私が勝てることもなく

「いつまで、お前は甘える気だ!親不孝ものめ」
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