キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




そして、翌日。
私は朝早々さっそく麻乃雲君の家まで行った。

相変わらず、きらびやかな財閥家は慣れない。
自分の家ですら、居心地悪かったもんな(笑)

インターホンを鳴らすと、すぐに
メイドさんがやって来て出迎えをしてくれた。

「ようこそいらっしゃいました。
玲斗様のお部屋までご案内しますね」

「お願いします。」

一礼すると、私はメイドさんの後を追った。

「こちらが、玲斗様のお部屋になります」

「ありがとうございます」

それから、メイドさんは
私に頭を軽く下げると、その場を去り
長く、広い廊下には私だけが取り残された

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