キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
「ぁ。風咲、これ印刷し忘れらしくて
クラスの人数分コピーしてくれってさ」
「そーなの?聞いてなかった…」
「先生今さっき思い出したみたいだから
仕方ないよ。じゃぁ、印刷しに行こうか」
「うん」
そう言って私は
周りの男子に謝罪しながらも
麻乃雲君と印刷室に行った。
・・・って言うか、
朝は『風咲さん』って言ってたのに
今さっき普通に『風咲』って呼ばなかった?
まぁ、どっちでも良いんだけどさ!
「やっぱり、風咲は凄いねー。しかも、
あいつらファンクラブ入ってる連中だろ?」
「あー。うん…そーだよ!
それが、どーかした?」
「いや、あんな数多くの奴等が
いつもあんな風に手助け?するなんてさ、
お前が羨ましいよ」
「そー言う麻乃雲君だって。
学園の王子様なんだから、それくらい
当然の事でしょ?」