キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
───ザーーー
「もぅ良い!!!
あなたも私に同情なんか、しなくて良い…」
雨の中、傘もささずに歩行者路で
そう泣きながら問う私。
私の右腕を掴んでいた愁也。
私は愁也の手を振り払うと、
数歩後ろに後退った。その瞬間・・・
───キキィイーーー
「危ない!!!」
「きゃっΣ」
───ドンッ
雨でスリップした車が突っ込んできた。
愁也は私を庇うように
おもいっきり、私を押し出した。