キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
「おい、誰か救急車を呼べ!!!」
「大丈夫ですか!?」
集まって来た周囲にいた人々は
すぐに救急車を呼び、
私達に問いかけながら駆け寄ってくる。
「・・・誰かが・・・呼んでる・・・?」
そう言って閉じていた瞳を
ゆっくりと開く。
うっすらと開かれた、
その狭い視界は、ボヤけていて
はっきりと見ることは出来なかった。
ただの誰かが駆け寄ってくる
人影だけが、私の瞳に映っていただろう。
そのまま倒れた私の
意識は、その場で途切れてしまった…。