キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




そして、一番奥の病室へと向かった。
私の病室はエレベーターがある
中心にある部屋だった。

一番奥の病室の扉の横には
“如月愁也”というネームプレートがあった。
ゆっくりと静かに病室の扉を開く。

「愁也?」

「藍羅……。」

「ぁ、あの……あたし…………」

言葉を発する前に私が組んでいた両手を
愁也は、そっと強く握った。

「無事で良かった。」

の一言と愁也の笑顔を見て
凄く安心して一気に涙が溢れてきた。
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