キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




「泣くなよ」

「だ、だってぇー……」

愁也は苦笑しながらも
私の頭を優しく撫でてくれた。

その日から私は、朝目が覚めたら
即、愁也の病室に行って
入院中愁也の病室で過ごす事が日課になった。
看護婦さん達も
そんな私達を理解してくれたらしく
私の分の食事も愁也の病室に届けてくれた。

食欲がない時や嫌いな物がある時
いつも愁也は、
『一口だけでも食べないと栄養片寄るよ』
と言って食べさせてくれた。

そして、私の幸せな入院生活が終わり
それでも毎日まだ
入院中の愁也のお見舞いに行った。

そんなある日の事……
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