キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




今日は私と愁也の
付き合い始めて1年目の記念日。
愁也は、「今日だけは特別だから」と行って
お医者さんに無理を言って
一日限りの外出を認めて貰った。

「楽しみだなぁー」

そんなルンルンな気分で
私は愁也の病室に向かう。
エレベーターを降りた瞬間何だか
やけに看護婦さんやお医者さん達が
慌てて走っていて騒がしかった。

「先生!患者の容態が急変し
体温がどんどん低下しています!」

「すぐ行く!」

「・・・まさか、ね。」

そう思って私は恐る恐る
愁也の病室へ歩みだした。

そして私は信じたくない
最悪な光景を目の前にする……。

「しゅ……ぅ…や………?」
< 131 / 207 >

この作品をシェア

pagetop