キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
私の目の前には
たくさんの機械に線を繋がれ
お医者さん達が最低限の治療をしている。
その姿は、紛れもなく愁也だった。
「スミマセン、ちょっと退いてください!」
看護婦さんが病室の前で
突っ立っていた私に声をかけ
走ってどこかに行ってしまった。
でも、今の私にそんなのどうだっていい。
「愁也!」
「ちょっと君!」
お医者さんに呼び止められようとも関係ない!
私はすぐ愁也の元に駆け寄って
愁也の手を強く握った。