キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
「だから、違うっつってんだろーが!」
扉越しに聞こえてきた怒鳴り声。
間違いない、風咲だ。
俺はノックもせず
勢い良く扉を開けた
「風咲!」
部屋中の人が俺を見る。
この状況からして、
風咲は何か事情聴取されてるみたいで
部屋には、風咲、俺、他2人の警察。
「お前。・・・よりによって
コイツも呼んだって事かよ!
お前もお前で何故ここに来た!?
ふざけんじゃねーぞ」
風咲が椅子から立ち上がって
俺に手をあげようとした瞬間
「愁也さん」
そう呟いた瞬間、
風咲の手がピタッと止まった。
「愁也さんに頼まれたから来た」
「・・・ぇ?」
「電話があったんだ。愁也さんから。
声だけで分かった。間違いなく愁也さんだと」
「は、ははは…馬鹿じゃねーの?
愁也はもぅこの世からいねーんだぞ?
亡くなった奴が
どーやって電話するって言うんだ?
お前もとうとう頭が狂ったか」
そう言うと風咲は、お腹を抱えて笑ってる。