キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




「・・・しゅ、ゃ…?」

「ごめん。本当ごめん藍羅」

涙が出た。

初めて泣いた。“私”は・・・

「ぅ、嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ!!!

嫌だ!絶対違う。だ、だって私が・・・」

今以上にきつく抱き締められ
苦しいほど、壊れてしまいそーなほど
愁也は私を抱き締めた。

「違うんだ。藍羅が悪いんじゃない。
俺のせいなんだ。全部…。
全ては俺の責任だ。藍羅…本当にごめん!」

「ぅっ・・・うぅ~………………。」

「藍羅…。」

苦しかったよ。ずっと。

貴方が居なくて、寂しくて、辛くて

もう未来が見えなかった。

死んでしまいたいほどだったよ。

でも・・・

「藍羅」

< 154 / 207 >

この作品をシェア

pagetop