キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




俺は知っていた。
あの子の現状を…。

アイツが夜中に裏路地などに行ったことも
玲斗に手を挙げようとしたのも
全て知っている。

あの子を…藍羅を
一番理解しているのは俺だから。

だから、藍羅の事を知っているからこそ、
俺はこれからの事を考えていた。

俺は、自分のポケットから
携帯を取り出して、藍羅の番号にかけた。

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