キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




あまりの李呂の叫びに
この階全体に響いてもおかしくないほど
大きすぎる声に、
私は、とっさに耳を塞いだ。

「な……何!?」

「ケーキ買って来たの!
すっかり忘れてた(笑)」

そう言う彼女は、
ペロっと舌を少し出して、
可愛い仕草を見せた。

「・・・。は、はぁ〜〜〜!?」

たかがケーキに大声出し過ぎでしょΣ

「いっぱい買ってきたんだ♪
ショートケーキに、モンブラン、
チョコレートケーキに、ミルフィーユに〜…」

「そ、そんなにたくさん誰が食べるの?」

「ひのたんに、買って来たから
ぜーぇんぶ、ひのたんの♪」

いやいや、ありがたいんだけど
私こんなに、食べれないし!!!(笑)
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