キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




そして、俺はそのあと
風咲を先に教室に帰らせた。
今は一人になりたい気分だ…。

「何で、あんなに似てんだょ・・・」

自分の右手で、自分の髪をかき揚げる。
一人印刷室で、そう呟く俺は
その場に座り壁に寄りかかった。

風咲妃之羅…。
マロンカラーの腰まであるセミロングに
綺麗なぱっちり二重で
大きなクリッとした瞳。
小さい輪郭に筋の通った鼻。
桜色の小さな唇は思わず口づけしたくなる。
頭脳は学年一位だし、
運動神経は学園の中でもずば抜けで、
運動部も次々とやられていく。
全てが完璧すぎる美少女

「まじで、ヤバいかも・・・」

そんな君が、どうしても
忘れられない あの人にそっくりで
欲しくて欲しくて堪らない気持ちで
いっぱいだった。
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