キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
《数時間後》
「着いたよ………。」
言葉を失った。
だって、到着した場所は………
「ねぇ、場所…間違えてるよ?」
「ココで合ってるよ。」
「嫌だ。絶対嫌だ。私、帰る!!!」
そう車から飛び出した時だった。
素早く右腕を掴まれた。
あぁ………この感覚、
私が忘れるわけない。
「藍羅………。」
・・・私は頷く事しか出来なかった。
もぅ、これ以上愁也に迷惑かけたくないんだ。