キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
目の前の大人にだって大きすぎる
扉の片方を、蘭々は開いた。
─────ガチャッ
「どうぞ…姫様。」
・・・あぁ…
やっぱり何も変わってない。
2年前と何一つ変わらない。
まさに、小さな女の子が
一度は夢に見る…
お姫様の部屋と言っても相応しい。
そんな、白を基本とした私の部屋。
大きなガラスのローテーブル。
三人がけのソファー。
屋根とカーテンが付いている
薄いピンク色のフカフカしたベッド。