キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




目の前の大人にだって大きすぎる
扉の片方を、蘭々は開いた。

─────ガチャッ

「どうぞ…姫様。」

・・・あぁ…

やっぱり何も変わってない。

2年前と何一つ変わらない。

まさに、小さな女の子が
一度は夢に見る…
お姫様の部屋と言っても相応しい。

そんな、白を基本とした私の部屋。

大きなガラスのローテーブル。
三人がけのソファー。

屋根とカーテンが付いている
薄いピンク色のフカフカしたベッド。

< 202 / 207 >

この作品をシェア

pagetop