キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ

入れ替わる人格 ー作者sideー





現在の時刻AM0:43。
あれから帰ってきた妃之羅は
自分の家のリビングのソファーで
1人静かに眠っていた。

「・・・そろそろかな。」

そう言うと、パッと起き上がり
真っ白のパーカーを着て
フードを被った。それはまるで、
自分の正体を隠すかのように。

そして1人で
誰もいない自分の家を跡にした。

妃之羅は明るい大通りとは反対の
大通り沿いの建物の裏通りの
真っ暗な道を1人歩いていた。

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