キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
─────コンコン……ガチャ
「失礼します。妃之羅様、
お茶をお持ち致しました!」
「ぁ……わざわざすみません。」
そして、大きなコーナーソファーに座り
大きなテーブルにティーポットと
ティーカップ、また軽いお菓子が乗った
トレーを井上さんが持ってきた。
「確か妃之羅様は、
紅茶がお好きでしたよね?」
「はぃ! 覚えていてくださったのですか?
ありがとうございます」
いつも私がココに来た時は
紅茶を頂いていた。それが何よりも
他の場所と比べ物にならないくらいに
大好きな味だったから。