キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ

「私のせいで、愁也が亡くなった。
あの時、私が大人しくしていれば、
勝手に単独しなければ、
きっと、今頃…愁也だって・・・」

もう、やだ。
何もかも もう嫌だよ！

溢れ出した涙は止まりそうにない。

「妃之羅ちゃん・・・
愁也は、自分のとった行動に
後悔はしていなかったよ。
むしろ、それが一番正しかった行動だと
愁也は思ったんだよきっと。
君のせいなんかじゃないよ。妃之羅ちゃん」

「しょ・・・おと・・・ぅさ、ま」

そう言って顔を上げると
『泣かないで』と頭を撫でてくれた。
その大きくて、優しい温かい手が
愁也と、そっくりで安心する。