キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
「じゃあ、私はそろそろ失礼するよ。
妃之羅ちゃん、帰り送っていこうか?」
「い、良いです、大丈夫ですよ!
それに私、一応こう見えてもモデルですし、
プライベートで、あまり目立つのはちょっと」
「そっか。分かった……気を付けてね?」
「はい、ありがとうございます」
そして、翔お父様は帰った。
再び私は愁也のお墓前で一人になる。
その時………………
「帰らなくて良いのか?」
そんな聞き覚えのある声がした。