キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ
ー玲斗sideー
「やっべー。早く行かねーと!」
俺は愁也さんの命日である今日も
もう残りわずかな時間の中
走って墓参りに行った。
この時間帯は誰もいないはず。
早く終わらせて帰ろうと思った時。
「で…でも、私は……愁也を・・・」
「あれは、君が悪いんじゃないよ。
ただの事故だったんだ。
君のせいなんかじゃないよ妃之羅ちゃん」
「でも……!」
そんな聞き覚えのある声の会話が聞こえた。