キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




お昼の時間を告げるチャイムが鳴った。
いつものように、ランチのお誘いを
断って、一言李呂に早退すると告げて
即、正門に走っていった。

車は既に学園前に到着しており
慌てて社内へ駆け込んだ。

「お待たせしてスミマセン。風咲です。
この度は車出し宜しくお願いします」

「全然良ろしいですよ。
それより風咲様、以前と全く
変わられておりませんね」

そう笑う運転手の岸本さん。
昔よく、愁也と出掛けるとき
お世話になっていた運転手さん。

「そんなことないですよ」

そう私が返事をしたと同時で
岸本さんは苦笑いしながら、車を走らせた。
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