キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




「えっと…私、風咲妃之羅と申します。
この度は翔お父様のご招待で
このような記念パーティーに
参加させて頂きました。」

頭を下げる私を、ずっと見る麻乃雲君。

し・・・視線が痛いですよ?
学園の王子様(笑)

「そうですか。貴女が・・。どうぞ
ごゆっくりしていってくださいね」

そのまま笑顔で私にさう告げた後
麻乃雲魁人社長は再び
ステージに向かって歩き出した。

「妃之羅ちゃん、そろそろ私も
演説の時間だから。もし帰りたくなったら
行きと同じ岸本が迎えに来てくれるだろうから、この番号にかけてね?」

翔お父様は一枚の小さなメモを
私に渡して演説をしに向かった。
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