キミに捧げる温もりは愛と呼ぶ




「ビックリしたよ。まさか風咲が
俺の家庭のパーティーに来るなんて、しかも
別人かのように、めちゃくちゃ綺麗だし」

わざわざ、そんなこと言う為に呼んだとか?
うわー、ちょっと冗談じゃないよね?

「用件はそれだけ?」

「え?」

「もしかして、そんな事を言う為に
わざわざこんなところまで来たの?」

「いや、違う。
それとはまた別なんだけど・・・」

・・・何故に沈黙!?
どーしたんだろ。真剣な話 みたいな
感じの表情だったのに、急に表情暗くない?

「何?どーしたの?
用件ないなら中に戻るけど。」

そう言って私は後ろを振り向いた瞬間

「待て!」

その声と同時に私の右腕を掴む麻乃雲君。
その掴み方といい、話し方といい、
今のは、とても強引で……
そんな麻乃雲君を初めて見た。
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