1. 君色-the great blue yonder-
辿り着いた場所は体育館倉庫の裏。

暗いし、静かだし、人通りもすきない。

何か嫌な予感。

3人共口数が少ないし・・・

菜緒は妬けに寒気を感じた。

まさか・・・ね。

菜緒、何もしてないもん。

イジメとかじゃ、ないよね・・・?

『てめぇ、ふざけんな。』

「うっ・・・」

鈍い音がして腹に痛みが走る。

何これ?

初対面なのにひどい・・・

何もしてないのに・・・

薄気味悪い笑顔で見つめる咲は・・・

怖かった。

『あらあらぁ。咲ちゃんひっどーい!』

そう言って志穂は高らかに笑った。

怖いよ・・・

でも菜緒、ここで潰れる分けには行かない。

何か言い返さなくっちゃ・・・
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