午前1時の思考停止



「残念ながら、彼じゃないですよ」


私の心の中をお見通しとでも言ったように、再びクスリと笑いながら声が降って来た。





渉じゃないってコトは、私のウチの中に勝手に入ってくるこの男は誰?







恐る恐る顔だけ上げてみる――







だけど、霞んだ視界のせいでよく見えない。

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