午前1時の思考停止


「間違えたんですよ?あなたの部屋は、1階下の504でしょ?ここは、604」



「えっ…」







エレベーターのボタンを間違えて押してしまったってこと……?









「ごめんなさい!こんな遅くにご迷惑をおかけしました!」






状況を理解して、酔いが一気に冷めた。
この場から1秒でも早く立ち去りたい。


玄関を出ようと回れ右をしようと思った時、自分の身が自由に動かないことに気付く






――あれ?

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