初恋恋愛記
そこで聞いた事に、私は耳を塞ぎたくなった。
「姉さんはね、度々私の家に来ていたんだ。
詩音ちゃんを傷つけてしまう自分が怖いってね。
詩音ちゃんの近くにいると、夫の事を考えてしまって、詩音ちゃんに当たってしまうってね。
自分で自分の事が怖かったんだ…。
一年くらい前からかな……、
姉さん、男を入れるようになっただろう?
……ちょうどあの頃、詩音ちゃんのお父さんが………亡くなったんだ…。」