初恋恋愛記
「俺!矢東奏弥!よろしくなっ‼」
無邪気な笑顔で俺の前に手を出す奏弥。
「……。」
喋らないでいると、
「なぁ!お前名前はっ⁇」
また無邪気な笑顔を見せた。
それを無視してまた歩き出すと、
「無視かよー! んー…あっ!そこの君!こいつの名前知ってる?」
ついて来た…。
しかも周りのヤツに質問してやがる…。
「…?園田陸斗君…だよ?」
「そっか!ありがとうっ‼」
と言ってまたついて来る。
「もぉーぅ!りっくん待ってよぉ!」
咄嗟に振り向いて反応してしまう。
「はぁ⁉」
りっくん⁉ふざけんな気持ち悪い‼
思いっきし睨んでやると
「あっ!やっと反応した!」
それを気にせず嬉しそうな顔をする。